はじめに和菓子ありき 2
そのとき結核を患っていた17歳の少年は、ひとりぽっちで台湾人の家の一室を借り・・・
原生林に入っては植物図鑑で知ったハブ茶を採集し煎じて飲み、ハブをつかまえてはカバ焼きのようにして食べ療養に努めました。
そして終戦の頃にはようやく体力を回復することができました。
昭和21年3月に、引揚げ船で福岡に上陸しました。
そこでは占領軍の兵隊たちから、闇物資の横流しを頼まれ、闇市でさばいて糧にしました。
食うためにのみ生きている時代でした。
2年後には金沢にきて魚のブローカーを始めています。
23歳のときでした。
ところがまたもや喀血をします。
・・・結核が再発したのです。